英ポンド・日本円・米ドル・ユーロを使った複数通貨ペアでのトラリピでの設定から運用までを考えていきます。
通貨ペアとしては、ドル円・ポンド円・ユーロ円・ユーロドル・ポンドドル・ユーロポンドです。
ポンド円を使ったトラリピをメインで運用していることもあって、英ポンドと主要通貨で組み合わせました。
- 運用成績
- 自作トラリピEAの種類とダウンロード(無料)
- 想定レンジとトラップ
- スワップとスプレッド
- トラリピ設定
- 資金管理とロスカットレート
- 複数通貨
- パラメーターの設定
- ポンド円
- ドル円
- ユーロ円
- ポンドドル
- ユーロドル
- ユーロポンド
- まとめ
運用成績
運用履歴
現在のMT4の運用履歴
2020年8月24日 100万円の資金でスタート
2020年8月24日 GBPJPY(ポンド円)でEA「Takonomori」で運用開始
2020年9月8日 口座に50万円を追加し、合計150万円
2020年9月21日 USDJPY(ドル円)を追加
2020年9月29日 AUDNZD(豪ドルNZドル)を追加
2020年10月2日 口座に50万円を追加し、合計200万円
累計損益
毎週コツコツと利益が増えていっているのがよくわかります。
基本的にロスカットされなければ損失が出ることはないので、コツコツと増やしていきます。
自作トラリピEAの種類とダウンロード(無料)
通常トラリピ
予想レンジの上限と下限を決め、レンジの中にトラップを仕掛けていきます。
仕掛けたトラップの価格にポジションを持ち設定した利幅で決済されます。
こういったロジックをトラップ・リピート・イフダン、略してトラリピといいます。
指値・逆指値・成行注文
指値注文の買い設定の場合は、下がるときにポジションを持ち、上がるときに決済されます。
逆指値注文の買い設定の場合は、上がるときにポジションを持ち、上がるときに決済されます。
成行注文の買い設定の場合は、EAを起動させた時にポジションを持ち、上がったときに決済されます。
EA「Takonomori」では、指値注文、逆指値注文、成行注文の3種類の注文方法でトレードすることができます。
さらに指値注文+逆指値注文、指値注文+成行注文、逆指値注文+成行注文の3種類、合計6種類の注文方法を選ぶことができます。
進化したトラリピ
通常のトラリピでは、指値注文+逆指値注文のトレードが主でしたが成行注文を加えた6種類の注文方法を選択できるようにしたトラリピです。
新規ろうそく足を使ったトラリピ
新規のろうそく足が発生したタイミングで予約注文を出すトラリピです。
チャートの時間足によって予約注文が出るタイミングが違ってくるので、それを考慮してトラリピトレードをすることができます。
ハーフ&ハーフ
トラリピの予定レンジの中央値を境目にして、上半分を売り設定のトラリピ、下半分を買い設定のトラリピとして設定し売買していきます。
ハーフ&ハーフ設定した場合、評価損益(含み損)、必要証拠金などが通常のトラリピの半分に抑えられる。
トレード資金が少なく済むのでおすすめのトレード方法です。
両建てトラリピ
レンジの中を売りと買いが同時に行われているので、相場が上がっても下がっても利益を得ることができます。
リスクが大きいがリターンも大きい、短期的なトレードにおすすめ!!
どちらに動いても利益を得ることができる一方、大きくどちらかに動くと評価損益が大きくマイナスになりロスカットの危険度が増します。
狭いレンジで利益を得て、損切りで終了する短期トレード。
口座資金を多くしての長期トレードがおすすめです。
グルトレトラリピ
両建てトラリピと通常トラリピに似たサポートトラリピを同時に運用する短期トレードのトラリピです。
設定レンジの最高値・最安値ですべてを決済、損切りして終了します。
サポートのトラリピは最後にしか決済しないので、相場のトレンドを判断する必要があります。
サポート買い設定
サポート売り設定
想定レンジとトラップ
6通貨ペアの想定レンジを過去5年間の相場からトラップを仕掛けていきます。
5年間のチャートを上下半分に分けて、上半分を売り設定、下半分を買い設定としてハーフ&ハーフ設定での運用をしていきます。
トラップは設定を変更しやすいということと資金を有効に使いたいということから、売り設定が2つ、買い設定が2つの4つのトラップに分けて設定していきます。
チャートは2005年から15年間の月足チャートになっています。
チャートとトラップを確認できるようにそれぞれの通貨ごとに分けてあります。
ポンド円
ポンドは、ブレグジットの影響で大きく値を下げました。
EUとの交渉が進み進展したとしてもEUに戻ることはないので、2015年以降のチャートからトラップ設定を考えました。
トラップの中央値 135.00
売りトラップ② 145.00~155.00
売りトラップ① 135.00~145.00
買いトラップ① 125.00~135.00
買いトラップ② 115.00~125.00
ドル円
概ね105円を中心としたレンジで相場が動いているので落ち着いたトラップトレードができるのではないかと考えています。
メインのレンジは100円~110円なので両建てトレードでも行けるのではないかと思っていますが、リスクが高いので今回は設定しません。
トラップの中央値 105.00
売りトラップ② 115.00~125.00
売りトラップ① 105.00~115.00
買いトラップ① 95.00~105.00
買いトラップ② 85.00~95.00
ユーロ円
120円を中心としたレンジ設定にしましたが、値動きが大きいので注意が必要です。
トラップの中央値 120.00
売りトラップ② 130.00~140.00
売りトラップ① 120.00~130.00
買いトラップ① 110.00~120.00
買いトラップ② 100.00~110.00
ポンドドル
ブレグジット後のレンジでトラップを仕掛けるように設定しました。
ポンド円と同じ方法です。
トラップの中央値 1.2500
売りトラップ② 1.3500~1.4500
売りトラップ① 1.2500~1.3500
買いトラップ① 1.1500~1.2500
買いトラップ② 1.0500~1.1500
ユーロドル
取引量の多い通貨ペアですので、
トラップの中央値 1.1500
売りトラップ② 1.2500~1.3500
売りトラップ① 1.1500~1.2500
買いトラップ① 1.0500~1.1500
買いトラップ② 0.9500~1.0500
ユーロポンド
ユーロとポンド同じヨーロッパなのですがブレグジットで方向性が違ってきています。
ポンドドル・ポンド円と反対の動きをすることが多いので、設定次第ではリスク回避、ポンドの両建てトレードをすることができます。
トラップの中央値 0.8500
売りトラップ② 0.9500~1.0500
売りトラップ① 0.8500~0.9500
買いトラップ① 0.7500~0.8500
買いトラップ② 0.6500~0.7500
スワップとスプレッド
楽天証券の楽天MT4でFXの自動売買をしていますが、トレードで重要なことといえばスワップとスプレッドですよね。
楽天MT4でのスワップとスプレッドを確認してみたいと思います。
ポンド円のスプレッドは20と広いのですが、値動きを考えるとむしろドル円の5のほうが広すぎるような印象です。
スワップポイントはあまり気にしていません。
MT4を使って運用するのであれば、そこそこのスプレッドとスワップだと思います。
ハーフ&ハーフ設定で運用していると、どうしてもマイナススワップが気になると思いますが、実際に運用していると通常の利確での利益でマイナススワップを消してくれます。
ただ、相場が動かなくて利益が出ないときは物凄くマイナススワップが重く感じることはありますけどね。
トラリピ設定
設定をする項目は、売り/買い、ロット数、トラップ本数、レンジ最高値、トラップ幅、利確幅、予約注文範囲の7つの設定で運用することができます。
基本的に利確幅と予約注文範囲はどの設定も同じで50Pipsとなっています。
トラップの幅を狭くしてトラップの本数を増やせば、トラップが多くなるので必要資金が多く必要になります。
トラップトレードは単純なロジックだけに資金管理と設定が重要です。
ポンド円
ドル円
ユーロ円
ユーロドル
ポンドドル
ユーロポンド
資金管理とロスカットレート
各通貨のロスカット価格と最低必要資金の計算をしました。
運用を始めた時の相場の価格によっても違いますので一概には言えませんが、最低必要資金以上の資金が必要になるケースもあるので注意が必要です。
ポンド円
最低必要資金 | ロスカット価格 | 最低必要資金 | |||
買い設定 | 最安値 | 最高値 | 売り設定 | ||
¥199,940 | 125.00 | 145.00 | ¥215,940 | ||
¥591,820 | 115.00 | 155.00 | ¥655,820 |
ドル円
最低必要資金 | ロスカット価格 | 最低必要資金 | |||
買い設定 | 最安値 | 最高値 | 売り設定 | ||
¥175,940 | 95.00 | 115.00 | ¥191,940 | ||
¥519,820 | 85.00 | 125.00 | ¥583,820 |
ユーロ円
最低必要資金 | ロスカット価格 | 最低必要資金 | |||
買い設定 | 最安値 | 最高値 | 売り設定 | ||
¥187,940 | 110.00 | 130.00 | ¥203,840 | ||
¥555,820 | 100.00 | 140.00 | ¥619,620 |
ユーロドル
最低必要資金 | ロスカット価格 | 最低必要資金 | |||
買い設定 | 最安値 | 最高値 | 売り設定 | ||
¥193,146 | 1.0500 | 1.2500 | ¥209,946 | ||
¥571,038 | 0.9500 | 1.3500 | ¥638,238 |
ポンドドル
最低必要資金 | ロスカット価格 | 最低必要資金 | |||
買い設定 | 最安値 | 最高値 | 売り設定 | ||
¥201,549 | 1.1500 | 1.3500 | ¥218,348 | ||
¥596,244 | 1.0500 | 1.4500 | ¥663,442 |
ユーロポンド
最低必要資金 | ロスカット価格 | 最低必要資金 | |||
買い設定 | 最安値 | 最高値 | 売り設定 | ||
¥215,928 | 0.7500 | 0.9500 | ¥237,528 | ||
¥636,984 | 0.6500 | 1.0500 | ¥723,384 |
複数通貨
1つの通貨ペアで運用をして資金が増えたら通貨ペアを増やしていきます。
複数通貨になると資金管理が難しくなると思われますが、運用する通貨を合計すればいいのでとても簡単です。
ロスカットレートを変更するとこんな感じです。
パラメーターの設定
トラリピEA「Takonomori」で運用するとして、先ほどの設定をパラメーターに入力していきます。
1つのチャートに1つのEAを設定していくので、1つの通貨ペアで運用する場合、4つのチャートを表示する必要があります。
複数通貨ペアで運用する場合は、通貨ペア×4つのチャートが必要です。
ポンド円
買い設定①
売り設定①
買い設定②
売り設定②
ドル円
買い設定①
売り設定①
買い設定②
売り設定②
ユーロ円
買い設定①
売り設定①
買い設定②
売り設定②
ポンドドル
買い設定①
売り設定①
買い設定②
売り設定②
ユーロドル
買い設定①
売り設定①
買い設定②
売り設定②
ユーロポンド
買い設定①
売り設定①
買い設定②
売り設定②
まとめ
楽天MT4でEA「Takonomori」を使ってトラリピトレードを自動売買しています。
現在の運用は、「ポンド円」と「ドル円」、「豪ドルNZドル」の3通貨ペアで運用しています。
ポンド円はトラップ数200本のトラップ幅5Pipsという狭いトラップで運用しているということもあり、必要資金がかなり必要になっています。
今後を考えて、6通貨の複数通貨ペアの運用に少しづつ移行していこうと思っています。
ということで、本日から「豪ドルNZドル」の運用を停止して2通貨ペアでの運用に切り替えます。
「豪ドルNZドル」は、過去のチャートから狭いレンジで来ているのでトラリピ運用には適しているのかもしれませんが、利益率がとても悪いので今回停止することとしました。